皆さんはどんな保険に加入していますか?
自分が加入している保険のこと、詳しく理解してますか?
私は、これまで金融機関に勤め、FPの試験勉強もして、資産形成にも関心があったため一通りの情報は揃っていたつもりでした。
それでもです!
加入していた保険がいわゆる保障が少なく手数料の高い、残念な保険商品だったのです。
このことに気が付くのになんと!9年間もかかってしまいました。
なぜ、気が付けなかったのか?そして、この悲しいお話の結末はどうなるのか?
・どんな保険だったの?
商品名 : 拠出型企業年金保険
保険料 : 月払いのほか、賞与払い(半年払い)や一時払いも可
保険料の増加(増口)・減少(減口)・払込中断が可能
控除 : 生命保険料控除(一定の要件を満たせば個人年金保険料控除)の対象
積立期間: 3年以上(3年未満は元本割れ)
年率 : 1.25%
こちらは生命保険会社が提供する団体年金保険の一種で、「拠出型」と称していることから、企業型確定拠出年金(企業型DC)と混同されがちですが、拠出型企業年金保険と企業型DCは似て非なる全くの別物
加入者が自ら保険料を拠出(支払う)タイプの年金保険です。
・そもそも年金保険ってなに?
カテゴリーで言えば、貯蓄型保険の一種です。
自分で拠出した保険料を元手に満期まで保険会社が管理。満期まで保有すれば利率が乗って保険金を受け取れるという仕組みです。支払い方法や保有期間中の保障の範囲などは商品によってそれぞれです。
年金保険の場合は満期後、一括受取や、年金のように一定期間または生存中ずっと(終身)保険金を受け取れます。
・貯蓄型保険はなぜ「保障が少なく」、「手数料が高い」のでしょうか?
保険の役目は、もしもの備えです。少ない掛け金を払い、不測の事態が起こった際、背負いきれない資金を保険会社に賄ってもらう。それが保険に加入する最大のメリットと割り切った方が健全です。
そうなってくると、貯蓄型保険の拠出は結局のところ自分の手元資金から捻出するものです。自分のお金を保険会社に預け、すこーーしだけ増やして戻してくれる。これって、結局投資みたいなものになってしまいますよね?
つまり、もしもご不幸が起こった場合、その保険金だけでは全く足りず、何の備えにもならないのです。
次に手数料について。
よく、保険には予定利率という一見利回りのような数字を見かけるかと思いますが、決して金利と同じ意味のものではありません。実際は保険料のうち保険会社が決めた一定の割合だけを予定利率で運用されるため、大幅に少ない利回りでしか増えないのです。
あくまで概算ですが、実質的に予定利率2.5%の場合、年利でたったの0.4〜0.5%ほどでしか運用されないことになります。
・よーこ家はなぜそんな保険に入ってしまったのか?
理由その1
夫の会社の団体個人年金保険で、福利厚生の一環として推奨されているかのようなマーケ
理由その2
予定利率1.25%を利回りと勘違いし定期預金よりメリットがあると考えてしまった
恥ずかしながら、完全に本質が見えておりませんでした!
そして、恐る恐る、保険パンフレットにある試算表で計算してみると、実質の年利はたったの0.43%でした!
・結末は?!
解約!!もう、即、手続きよーー!!
一分でも早く解約して、手堅い投資に回した方がずっとずっと増えます。解約した資金は新NISAに全シフトします。
この保険になんと、9年間も資金を預けてしまったよーこ家です。
もし、9年前からコツコツと安全性の高いインデックス運用をしていたら、もう少しFIRE(経済的自由)が早まっていたかもしれません。
ですが、今からでも遅くありません!気が付いたときが一番早いタイミング。即行動すれば大丈夫です。
ただし、こんな状況の時には解約しない方がいい場合がありますのでご注意くださいね。
①あと数年で元本が戻ってくる場合
②学資目的の加入で、あと10年以内に支払う予定がある場合